心雑音とは、心臓の内部で血液の流れが乱れるときに発生する音です。
原因は様々で、心臓病によるものもあれば、心臓に全く病気がない場合、あるいは心臓以外に原因がある場合などがあります。
心臓超音波検査で心臓の状態をチェックすることで診断が可能です。
無害性雑音
心臓の中に明らかな異常がないのに、弱い雑音が聞こえることがあります。
乳児期にも聞かれますが、2歳ごろから増加し、学童期に最も多くなり、思春期以降は次第に減少します。
つまり、成長につれて雑音が目立たなくなることが多いです。
機能性雑音
心臓には異常がないものの、貧血や甲状腺の病気などで心雑音が生じることがあります。貧血や甲状腺の治療が必要な場合があります。
弁膜症
心臓には4つの部屋(右心房・右心室・左心房・左心室)があります。
この部屋を順番に血液が移動して最終的に大動脈に血液が送られます。
部屋と部屋の間には逆流を防ぐ弁があるのですが、この逆流防止弁がさまざまな原因によって正常に働かなくなってしまった状態が弁膜症です。
原因は、加齢や感染、外傷、先天的な異常などです 心臓超音波検査にて診断し、弁の状態(逆流や狭窄の程度)、心臓の機能などに応じて治療方針を決定いたします。
定期的な経過観察のみとなる場合、薬物治療を行う場合、専門の施設をご紹介し精密検査の上、手術やカテーテル治療を検討する場合があります。