HPVワクチンキャッチアップ接種の対象者に対するワクチン接種の公費負担(無料)期間は今年3月で終了の予定でしたが、経過措置が設けられることが決定しました。

キャッチアップ接種期間中(2022年4月1日〜2025年3月31日まで)に1回以上の接種をしている方については、期間終了後も1年間は公費で3回の接種を完了できることになりました。

【対象者】

 下記のうち、2022年4月1日〜2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方

    ・キャッチアップ接種の対象者(1997年度〜2007年度生まれの女性)

    ・2025年度に定期接種の対象から外れる方(2008年度生まれの女性)

【期間】

 2026年3月31日まで

全て自費で行うと約9万円の接種費用がかかりますので、無料で行うことができるこの機会を逃すのはもったいないです。

以下の内容は以前のブログでも触れた内容の再掲になります。

近年、世界各国でのHPVワクチン接種の普及が進み、その効果が顕著に現れています。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんやその他の癌を引き起こすリスクを軽減するために開発されました。

その効果は、諸外国でのHPVワクチン接種率の高まりと、子宮頸がんの罹患率の減少というデータによって支持されています。

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出典:日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」

上のグラフが示す通り、諸外国ではHPVワクチンの接種率が80%を超えているのに対し、日本の接種率は極めて低値となっています。

日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2,900人が子宮頸がんによって死亡しています。日本における子宮頸がんの罹患率および死亡率は増加傾向にあります。

一方で、諸外国での統計データは、HPVワクチン接種率の高さと子宮頸がんの罹患率の減少の間に明確な関連性を示しています。

例えば、ワクチン接種率が高いオーストラリアでは、子宮頸がんの発生率が著しく低下しており、2025年ごろには希少がんとなると予想されています。

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出典:https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/120.html

ワクチンの詳細についてはこちらのページもご参照ください。

葛飾区では男子HPVワクチンの公費助成もございます。詳細はこちら