HPVワクチンキャッチアップ接種の対象者(16〜27歳の女性)に対するワクチン接種の公費負担(無料)期間は今年度で終了です。
3回の接種全てを公費で行うためには、今月中に初回接種を終了しておく必要がありますので、お早めにご予約ください。
全て自費で行うと約9万円の接種費用がかかりますので、無料で行うことができるこの機会を逃すのはもったいないです。
当院では葛飾区を含む東京23区の接種券をお持ちの方の接種に対応しております。
また、葛飾区の方の場合、9月にどうしても初回接種が難しい場合、初回接種を10月、2回目の接種を11月に行うことで、
3回の接種を全て公費で行うことが可能です。
他の区の場合、10月が初回接種だと公費負担ができないこともあるようですので、区の担当部署にお問い合わせください。
以下の内容は以前のブログでも触れた内容の再掲になります。
近年、世界各国でのHPVワクチン接種の普及が進み、その効果が顕著に現れています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんやその他の癌を引き起こすリスクを軽減するために開発されました。
その効果は、諸外国でのHPVワクチン接種率の高まりと、子宮頸がんの罹患率の減少というデータによって支持されています。
出典:日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」
上のグラフが示す通り、諸外国ではHPVワクチンの接種率が80%を超えているのに対し、日本の接種率は極めて低値となっています。
日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2,900人が子宮頸がんによって死亡しています。日本における子宮頸がんの罹患率および死亡率は増加傾向にあります。
一方で、諸外国での統計データは、HPVワクチン接種率の高さと子宮頸がんの罹患率の減少の間に明確な関連性を示しています。
例えば、ワクチン接種率が高いオーストラリアでは、子宮頸がんの発生率が著しく低下しており、2025年ごろには希少がんとなると予想されています。
出典:https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/120.html
ワクチンの詳細についてはこちらのページもご参照ください。
葛飾区では男子HPVワクチンの公費助成もございます。詳細はこちら。