近年、世界各国でのHPVワクチン接種の普及が進み、その効果が顕著に現れています。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんやその他の癌を引き起こすリスクを軽減するために開発されました。

その効果は、諸外国でのHPVワクチン接種率の高まりと、子宮頸がんの罹患率の減少というデータによって支持されています。

出典:日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」

上のグラフが示す通り、諸外国ではHPVワクチンの接種率が80%を超えているのに対し、日本の接種率は極めて低値となっています。

日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2,900人が子宮頸がんによって死亡しています。日本における子宮頸がんの罹患率および死亡率は増加傾向にあります。

一方で、諸外国での統計データは、HPVワクチン接種率の高さと子宮頸がんの罹患率の減少の間に明確な関連性を示しています。

例えば、ワクチン接種率が高いオーストラリアでは、子宮頸がんの発生率が著しく低下しており、2025年ごろには希少がんとなると予想されています。

出典:https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/120.html

当クリニックでは、HPVワクチン接種を積極的に推奨しています。

キャッチアップ接種の対象者(16〜27歳の女性)に対するワクチン接種の公費負担(無料)期間は今年度で終了です。

対象者は9月までの初回接種を終了しておく必要がありますので、お早めにご予約ください。

ワクチンの詳細についてはこちらのページもご参照ください。

7月から葛飾区でも公費助成(無料)が始まる男子HPVワクチンについては、後日お話しいたします。