今回は、中性脂肪(トリグリセライド)が上昇する主な原因についてお話しいたします。
まず挙げられるのは、カロリーの過剰摂取です。特に甘いものや油(飽和脂肪酸)を取り過ぎている方に、中性脂肪が高い傾向が見られます。
また、飲酒量が多い方も注意が必要です。アルコールを摂りすぎると、肝臓での中性脂肪の合成が促進されます。
その他、糖尿病や甲状腺機能低下症、慢性腎臓病などが原因で中性脂肪が上昇する場合もあり、この場合にはこれらの疾患の治療を行うことが重要です。
治療の基本は、糖類とアルコールの摂取量を減らし、運動習慣を改善することによる減量です。
また、青魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸には、中性脂肪を下げる働きがありますので、これらの摂取も有効です。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸についてはこちらのブログをご覧ください。