高血圧の基準値はどのようにして決まっているのでしょうか?

日本では、年間約10万人の方が高血圧が原因の脳卒中・心臓病で死亡していると推定されています。

以下のグラフは、日本人を対象にして行われた研究の結果です。(EPOCH-JAPAN研究)

血圧が高いほど、脳卒中・心臓病による死亡のリスクが上昇することがよくわかります。

特に140/90mmHgを超えるとリスクが急激に高まりますので、140/90mmHg未満の血圧が目標値となります。

ちなみに、上のグラフの結果は40〜64歳の方々を対象とした研究結果です。

65歳以上の高齢者の方々では、下記のグラフのように血圧レベルによるリスクの上昇は若年者に比べると緩やかにはなりますが、

やはり血圧が高いほど、死亡リスクは高まる傾向にあります。

75歳以上の高齢者の方は、降圧剤の副作用によるふらつきによる転倒のリスクなどもありますので、血圧の目標値は、主治医が患者さん一人一人にあった目標を設定し、治療を行うことが重要です。