一部で今年4月から特定健診の高血圧の基準が160/100mmHg以上になった、と報道されたことから、患者さんから「高血圧の基準が変わったんですか?」とご質問がありました。
結論から言いますと、高血圧の基準は変わっていません。
収縮期140mmHg以上 拡張期90mmHg以上(診察室)
収縮期135mmHg以上 拡張期85mmHg以上(家庭)
今回の報道であった変更というのは、特定健診で「すぐに病院を受診するように」と判定する高血圧の基準が160/100mmHgとなったということです。
140/90mmHg以上の方は、「1ヶ月程度生活習慣を見直して血圧が下がらなければ医療機関を受診してください」という推奨になっています。
ただし、脳卒中や心臓病、腎臓病、糖尿病をお持ちの方は140/90mmHgであればすぐに医療機関を受診するように推奨されています。高血圧によって、脳卒中や心臓病、腎臓病の悪化や再発のリスクが高まるためです。
では、なぜ140/90mmHgという基準なのでしょうか。
これについては次回ご説明いたします。